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核燃サイクル続けると発電コスト1.5倍 原子力委試算
2012年4月19日 13時52分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012041990135257.html
原発の核燃料サイクルのコストを試算していた原子力委員会の小委員会は十九日、現在の政策通り核燃料サイクルを続けると、やめた場合に比べて発電コ ストは約一・五倍になるとの結果を公表した。ただ、やめた場合は、使わなくなる再処理施設の廃止費用が必要となるため総額では高くなるとしている。
今回の試算の対象は二〇一〇~三〇年で、さらに長期的に見れば、核燃料サイクルをやめた方が安くなる可能性もある。
小委員会は、全発電量に占める原子力の比率が現状のままと仮定し、(1)使用済み核燃料をすべて再処理する(2)再処理せずにすべて埋設処分(直接処分) する(3)一部を再処理する-の三つのケースで試算。二十年間でかかるコストは(1)九・七兆円(2)六・八~六・九兆円(3)九・一~九・七兆円となっ た。
ただし、すべて直接処分する場合は、再処理施設の廃止費用などの「政策変更コスト」が四・六五兆円必要。これを加えると十一兆円を超え、核燃料サイクルを続けるより総費用がかさむ。
小委員会は、原子力の発電比率が20%になるとの仮定でも試算したが、同様の結果になった。
小委員会はコスト以外にも核燃料サイクルの実現性や問題点を整理した上で、原子力政策見直しを進めている原子力大綱策定会議に報告する。
(東京新聞)
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